かくわ

蝶の命は一日限りのかくわのレビュー・感想・評価

蝶の命は一日限り(2022年製作の映画)
3.7
湖に浮かぶ島への立ち入り許可を求める老婆。あらゆる方法で試みようとする(夢半分)
なぜその島に行きたいのか、何が待っているのか、ラストのラストに明かされ、色々なものが繋がった。

…観終わってこれを書くにあたり配布版のガイドのあらすじを観たら、楽しみ半減していたので危なかった。
(ウェブの作品ページや冊子版はそんなこと無い)

美しい映像と長回し。夢と現実。
途中で老婆以外の顔が映ってないなと気づく。
実話に基づく作品。

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東京国際映画祭2022
「アジアの未来」部門

登壇ゲスト:Q&A:モハッマドレザ・ワタンデュースト(監督/プロデューサー/原作/編集/美術)

・長回しは現実と夢を表現するため。ワンシーンごとロケを変えることを意識した。

・主人公の老婆以外のキャストの顔を映さないことは徹底した。

・タイトルの蝶は儚い命を表現するため。当初はラストシーンに蝶を飛ばすことも考えたが結局なくしたが、タイトルには残した。

・小さな島と墓は現実にある。他のロケーションは、カメラマンとしての監督のキャリアで知った場所を使った。

・実話に基づく作品であり、実際のおばあさんも息子の遺言を守り、頑なに他に移ろうとしなかった。

・撮り方について。
監督はロングショットとクローズアップにこだわっている。ロングショットは人物と環境を同時に映すことができ、クローズアップは詳細な情報を出せる。ミドルショットとインサートは使わない(意味がないとまで)

・主人公の女性は舞台役者として活躍し演出も手掛けてる方(Ph.D)

・イランではセリフが多い作品が多いが、監督は沈黙を重要視している。
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ペルシャ語、マーザンダラーン語

2022-224-169
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