せーのん

葬送のカーネーションのせーのんのレビュー・感想・評価

葬送のカーネーション(2022年製作の映画)
3.5
第35回東京国際映画祭 アジアの未来作品

老人が孫娘を連れて棺を故郷まで運ぶお話。
棺の中は、老人の妻であり故郷へ帰りたいという願いを叶えるため国境を目指します。
しかし老人は、難民で費用がなく棺を運んでくれる車を乗り継ぎながらの移動になります。
国境までの道のりは長く、たどり着けるのだろうかと彼らを見守るような感じで見てました。
洞窟で夜を過ごすシーンで寒さを凌ぐため棺から遺体を取り出し孫娘を入れる場面は、ちょっと驚きました。
難民の彼らに親切に接してくれる人が多いのに難民に対する規制は厳しい。
故人を故郷で眠らせてあげたいということもいけないのだろうか。
ラストシーンの老人の行動に小さな光が見えたような気がしました。
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