RHibino

葬送のカーネーションのRHibinoのレビュー・感想・評価

葬送のカーネーション(2022年製作の映画)
3.1
試写会にて。

台詞や状況説明が極端に少なく、
難民や中東が舞台の映画なので、
知識の有無で、解明度が大きく異なる作品。

自分も事前に予告編観たが足りず、試写会後の解説でやっと全体の輪郭が見えてきた。

難民でも祖国に帰りたい祖父。
祖国に帰っても憎悪が生まれる孫娘。
この心情が、歩く距離や言動全てに表している所が素晴らしい。

台詞がない分、
祖父の虚無の表情、孫娘の力強い表情の対比も素晴らしい。

最後、塀を昇るか否かで変わってくる二人の今後を考えると何とも切なく感慨深い。

敷居は高いが、現状の中東を知るために是非観てほしい作品。
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