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葬送のカーネーションのchiのレビュー・感想・評価

葬送のカーネーション(2022年製作の映画)
3.5
試写会にて鑑賞させていただきました。もう明日から公開なのですね。

台詞が極端に少ない作品でした。正確には、あります。女の子とお爺さんが棺桶とともにヒッチハイクしていくロードムービーで、2人を車に乗せてくれる人たちはずっと喋っているのだが、メインの2人が話すシーンは少ない。女の子に至ってはほぼ話さない。加えて説明もないので、何を描いた作品なのか理解するのが難しいかもしれない。私は試写会後のトークを聞いて色々理解しました。難民の映画だったのですね。

台詞もなく、音楽もなく、本当にゆっくり時間が流れていく作品なので若干退屈してしまったのだが、記憶に残る印象的なシーンはいくつかあった。車を降ろされて棺桶を歩いて運ぶ時に馬の玩具の車輪を付けて運んだシーン、ハリメが結んでいた髪をほどきカチューシャをしておめかししたシーン、棺桶から遺体を出して棺桶の中で寝たシーン、洞窟のようなところで夜動物などが来ないように?入り口に石を並べたシーン、ハリメがマフラーの糸で花のような絵を作っていたシーン、車の中でこっそりキャンディを食べて同乗のお爺さんにもあげるシーンなど。ラストの踊りも良かったです。

金原由佳さん、奥浜レイラさんのトーク付き。パンフレットもいただきました(初めて!)。パンフレットを読んで理解を深めたいと思います。ありがとうございました。

日比谷図書文化館にて。
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