祖父の幸せと、孫の幸せ。
祖父は妻を故郷に埋葬するという約束の為に故郷へ帰りたくて、孫と2人で妻の棺を運び国境を目指す。
孫は紛争の最中失った両親を思い出すために国境行きにはあまり乗り気ではない様子。
ほとんど二人の会話はなく、旅先で出会う人やラジオから聞こえてくる声だけが二人の関係や背景を想像させる。
広大な地をただひたすら歩く二人。
言葉や宗教、死に対する想いや亡くなった人の尊厳。そんなものが2人の視線や歩き方に見える気がする。
夢のシーンが印象的。
同じ場所を目指していたけど、それぞれの手にしたかった幸せは違うものだったのではないか。
試写会で鑑賞しました。
パンフレットもいただけて(写真が多く嬉しい作り)良かったです。
ポスターは海外版の荒廃した雰囲気のものの方がデザインが好きでした。
(日本版に使われている「赤色」も大事な要素だけど、もうちょっとシンプルでも目を引くテーマだと思った。)