ゾロ

燈火(ネオン)は消えず/消えゆく燈火のゾロのレビュー・感想・評価

3.5
沁みたなー
思わず…涙出た😢

建築法が改定された香港では
街を彩っていたネオンはLEDに変わり
古いネオンは順次、撤去されていた…

ネオン職人だった夫を亡くし失意の妻
工房の鍵を見つけ訪れてみると
夫を師匠と慕っていた若い男に出会う

失意の妻、訳ありの弟子、泣けず冷めた娘

時代の変遷に取り残された中で
夫婦、親子、祖母、恋人、老夫婦
様々な人間関係がゆっくりじっくり描かれる

失意の中一人称の思い出で描かれる展開は
過去や全体像が判明していかない…

弟子や娘も絡み徐々に回想で交わる展開は
氷山が少しづつ溶けていくようで
彼等の素直な気持ちが知りたくなる

故に、心が通じた時に…胸が熱くなる

商売が苦しい時に無償で直した事
ネオンが思い出で、もう一度見れば…

ネオンが撤去されたり点灯しなくても
様々な人の思いは繋がれている

鮮やかなネオンは、よみがえらなくても
淡いパステルカラーで描かれる世界は心地良い


娘が香港から出て行きたくなるのは
共産主義への変化の影響か?
主張なのか?
返還という時代の大きな区切りは
想像出来ない多大な影響があったのだろう
ゾロ

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