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突然にのaoliyのネタバレレビュー・内容・結末

突然に(2022年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

嗅覚を失い、祖国へ帰る女性。
物語は静かで音や触覚に焦点が当てられていた。
ラストに近づくにつれ、これは夢なのか現実なのかわからなくなってきて、幻想的になっていった。
彼女は生きていたのだろうか?
主人公の障害のきっかけは幼少期にあり、母との関係や家族関係に影響していき、孤独感を深める原因になったのかな…
家族という近しい存在より他人との関わりに癒されている印象があった。
目の見えない男性を尾行するシーンが印象的だった。

QA

タイトルの意図
人生を変えたい思いは突然に訪れる
疑問に思うことなく従うしかない
空中に漂う、軽さ

鏡を見て本当の自分か疑う
視覚が中心の時代、目に映るものが大切
目に見える自分が信じられない主人公は触覚や聴覚に頼っていく

見えないへその緒を切るがテーマ
本当の自分を見つけるためには母親とのつながりを切る
女性の主体性

脚本以上の映像になることは少ないが、ラストシーンのシーツに囲まれたシーンは稀な仕上がりとなった
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