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奇蹟の人/ホセ・アリゴーのmfgのネタバレレビュー・内容・結末

奇蹟の人/ホセ・アリゴー(2022年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます



善良に平凡に生きてきた男に突然降された使命、その重大さを受け入れることの苦悩や葛藤


・※心霊主義を否定する宗教者は偽物(宗教は本来神秘現象を伴うものであり 人々はその神秘性を求めるものなのでは…?/奇跡を起こすことができない既成の教会側の嫉妬とか 教会の権威の失墜を恐れた自己保身とか etc…も多分に含まれている…?/医師会と結びついているのがまたタチ悪い…/神父の皮を被った悪魔にしか見えない…)
・どんなに医療技術や科学が進歩しても、全知全能の神の御技には到底及ぶものではない
・苦しみや辛さや悲しみを超えて、神を信じ、夫を信じ、夫を許し…妻もまた立派…
(※悪魔はその人自身の弱点や家庭内の弱み等に巧妙に付け入るものだし…大きな使命を持った者は時に愛する者からの善意の反対をも振り切ってまでその使命を果たさねばならない時が来ることもあるし…)
・神への祈りから始まる霊的治療
・人間心では到底計り知ることのできない神の御心のみぞ知るタイミングというものもある
(→全てを受け入れ 神に委ねることが大事)
・法律なんて所詮人間が作ったものであり、神の御技や神からの使者を否定するなんて思い上がりも甚だしい
(判決が下されても手錠をかけることに躊躇する刑務官たち…その本能からの神仏への畏れは人間に本来備わった信仰心や仏性 神性によるものでは…?)
→無罪判決が下され、それを喜ぶ大衆たち…信仰心ある人々がまだいるなら世の中捨てたもんじゃない
・大人しく判決に従い自ら刑務所に入る行動にイエスのエルサレム入城を彷彿とさせるような…
・真に人類の救済を望むならば これまでの人生で薫習されてしまった間違った常識を一旦捨てて 素直に神の御心を受け入れ それに従順に従わなければならないと思う
・訪れる様々な受難…辛いけど “荒野の試み”と思って耐え忍び強い信仰心を貫いて乗り越えていかなければならない
・光が強くなれば闇は消え去るしかない
・世界が無神論唯物論の闇に沈もうとする時、神はその人類の誤りを糺すために使者を地上に送り出し 使者を通して奇蹟という神の御技を現す
(使者は苦難辛苦や葛藤もあるが無私無我なる心で神の御手足となりきることが大事だし、大衆はその奇蹟を素直に受け入れ神を信ずる心を取り戻す必要がある)
・様々な“荒野の試み”に惑わされず多くの人々を救うことを選び取る姿勢もキリスト的
・全てを犠牲にして使命(心霊手術が可能であることの証明)を果たした後に指導霊から告げられる残酷な余命宣告(“この1年を楽しめ”)
…この世は仮の世でありこの世だけで全てが完結するのではないため肉体の死をあまり悲しむべきではないけど、神の御手足として頑張ったご褒美としてこの世での生を楽しむための1年の猶予を与えてくださった神の慈悲…?
、“(“神と闘った時期”を経て…)でもすべて神の計画で大きな恵みだった 素晴らしい人生だ”
…まさにその通り!人生は一冊の問題集でり、苦難辛苦に思えるものも全ては自分自身の魂を磨くための砥石!(※神の御計画は人間知により理解できるような浅いものではないし 理解しようとするだけ無駄!全てを受け入れることが大事!)
・重病の神父との対話にて…
(死の床に臥して…(治療法は認めないが善人であると言いたかった)/聖人として描かれた絵のプレゼント/→“私は聖人じゃない”…どんなに名声を得ても謙虚さを失わないのがまた素晴らしい…/神父の語る“人生”(=“神が私たちに与えた使命を全うする”)◎/感謝を伝え…/(病床に臥したことによって最期の最期で正しい心を取り戻すことができたのでは…?→病気もまた神の慈悲))
・“人生は厳しい試練の連続で困難な道のりだった”
“ここを去るのは本当につらい”
“地上での命は大切だ だが永遠の命はそれ以上だ”
…まさにその通り!最終的な勝利とは 魂の勝利!
・最期は辛く悲しいものだけど、
多くの人々を救い…法律を超え(心霊医療禁止<信仰の自由)…自己犠牲の愛、無償の愛に生きた人生は後世へ多大なる恩恵を遺し、自身も本来の世界で天使となっているはず…!
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