奇蹟の人／ホセ・アリゴーのrage30のネタバレレビュー・内容・結末

実在した心霊手術師ホセ・アリゴーを描いた作品。

医療の素人がいきなり患者にメスを入れて、腫瘍の様なものを取り出していく…。
そのあまりにも現実離れした光景に、てっきりこれは寓話・フィクションの類なのだと思い込んでしまったのですが、エンドロールで実際のホセ・アリゴーの記録映像が流れてきて驚愕。
これ、本当にあった話だったの！？

正直、映画自体は大して面白くなかったです。
終始ウジウジしている主人公は魅力に欠けるし、彼の身に起こる出来事も想像の範囲内で、物語に意外性が感じられません。
何より問題なのは、彼の手術がリアルなのか？トリックなのか？という真偽が語られない事。
見ていて一番気になるのは、その部分なのに、そこがハッキリしないのでモヤモヤするというか、どう見れば良いのか分かんなくなっちゃうんですよね。

本作のスタンスとしては、手術の真偽はジャッジせず、ホセ・アリゴーに起こった事実をそのまま描いていく…という事だったんでしょうけど、それって本当にただの記録の羅列というか、ただの再現映像に過ぎないのではないか？と思ってしまいました。
勿論、ホセ・アリゴーという人物を知れるのは有意義な事ではありますが、別に知るだけなら２時間の映画で見る必要もないし、『世界まる見え！』や『アンビリバボー』辺りで見れば十分でしょう。