マ帆

ファイブ・デビルズのマ帆のネタバレレビュー・内容・結末

ファイブ・デビルズ(2021年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

帰ってきてから考えれば考えるほど気付きがあり好きになっていく映画。
その人その人の香りを調合して瓶に詰めコレクションしていくあの感じ癖になる、、、あとテプラも欲しくなる。

●ジュリア視点で観ると
兄から届いた写真に映る姪が過去に自分を苦しめた少女ヴィッキーだと気付く→そのタイムリープを止め、ジョアンヌを取り戻すためにファイルデビルズに戻ってきた、ということに今気づく。ジョアンヌとジュリアの物語と考えると遠回りだけど一緒になれて良かった。2人でマルセイユを思い切り楽しんでほしい。あんな閉鎖的な村や古い価値観の父親のために本当の自分を封じ込めること絶対にないので、、、。

●ヴィッキー視点で観ると
母親を勝ち取ろうともがいたけど結果的にはジュリアに敗れたわけで、きっとそれはタイムリープで目の当たりにしたもの以上に生涯にわたってトラウマになるだろうけどどうにか父親と幸せに暮らしてほしい、、、たまにジョアンヌと会って寒中水泳したりして。

●父親ジミー視点で観ると
後半のナディーヌとのくだりは一瞬おい‼️💢となったけど心から愛していたのは彼女だけだったのかもと思うと...(ラストの涙を見るにジョアンヌのことも何だかんだ大切に想っていたんだろうとは思う)。
でもパンフに「ヴィッキーはジョアンヌとジュリアの愛の結晶であり、生物学的に二人は妊娠できないため、兄がそこに加わった」とあり、なぜそこまで自己犠牲的になれるのかはちょっと理解できなかった。

●最後の少女視点で観ると
あそこめちゃくちゃ鳥肌立つ。。。
でも、単純に考えればヴィッキーの未来の子供だけどもしジミーとナディーヌの子供だったら...?不幸せそうなシングルマザーの母親の過去を辿って、ジョアンヌやヴィッキーへの憎悪を募らせていた=ヴィッキーが今度はジュリアの立場になっていたのだとしたら...?と思うともっと鳥肌立つ。
マ帆

マ帆