KnightsofOdessa

ファイブ・デビルズのKnightsofOdessaのネタバレレビュー・内容・結末

ファイブ・デビルズ(2021年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

[] 80点

レア・ミシウス長編二作目。『パリ13区』ではしゃいだ手前、あまり大きな声では言えないが実は初ミシウス。本当に当代きっての敏腕脚本家なのかと疑ってしまうくらい適当な部分も多々あるんだが(娘が匂いマスターであることに今更気が付くとことか)、一つのマイクで"愛のかげり"歌うとこに代表されド直球なシーンにはなんだか心を動かされてしまった。情報を小出しにして叔母の存在を徐々に明かしていくのは上手いんだが、このご時世に転換点が"彼女がレズビアン"ってのは古いし(フィルム感あって時代設定が謎)、体育館放火事件まで小出し情報に含まれちゃうので、村における事件の重みが観客に伝わりきってない感じがなんとも惜しい。主人公少女が実はレズビアンである二人を引き裂く"見えない力"となって、過去と現在に介入していたが、それに気付いて二人を結びつけるという凄まじいことをやってるわけだが、他のとこが雑なんだよなあ。あのラストから察するに、叔母さんは少女が姪であることをクリスマスカードから知って、彼女に会いに行くことで自分の人生の伏線を回収しようとしたんだろう。正しく『ターミネーター:新起動』。あと、タイムリープじゃないよね。リープしてないし。意味知らんのかな。
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