ゲイリー冨久津

ファイブ・デビルズのゲイリー冨久津のレビュー・感想・評価

ファイブ・デビルズ(2021年製作の映画)
3.5
嗅覚に不思議な力をもつ少女はこっそり母の香りを集めている。
そんな彼女の前に突然、謎の叔母が現れたことをきっかけに彼女のさらなる香りの
能力が目覚め、自分が生まれる前の、
母と叔母の封じられた記憶にタイムリープしていく。
やがてそれは、家族の運命を変える予期せぬ結末へと向かっていく。

美しいフランスの田舎町が舞台。
主役の少女も魅力的。
ではあるが、謎の多い映画。

タイムリープのきっかけになる、伯母の持つあの小瓶は何なん?

伯母はどうも主人公のタイムリープの能力を知っているっぽい?

ラストに出てくるあの人は誰?

ファイブデビルズって主人公の少女から見た大人たち?

ということは少女は天使?(たしかに傍観者的役割だ)

でも匂い調合してタイムリープする姿はさながら魔女?

田舎町特有の閉鎖的な空気から解放される母の話。
大好きな母の心の解放を受け入れ、父と新たな関係を築こうとする少女の成長の物語。

そして、少女の不思議な能力はまた誰かに引き継がれるのか?

観た者の想像に委ねられる映画。
ゲイリー冨久津

ゲイリー冨久津