あさの

エドワード・ヤンの恋愛時代 4K レストア版のあさののレビュー・感想・評価

4.2
2回目の鑑賞。2回目に気がついたこと。
「大同」と「情」が個人的にひっかかったテーマ。急速な西欧化は、大同を揺るがし、情を奪った、というよりは、規範なき能動態の人間ばかりを生み出してしまった。だからこそ「孔子」の必要性が叫ばれるのか。チチがどうして好かれるのか。なぜ貴重な存在なのか。それは、見た目のこともあるけれど、やはり彼女が人の話を聞く受け身の役を引き受けていたからだろう。受け身体質はよくないとされているけれど、どれだけ必要とされているかがこの映画ではうかがえるし、今の日本社会を見ても一目瞭然だと思う。
原題はまさしくだし、英語のタイトルもなるほど。ゆえに日本語のタイトルよ…。
あさの

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