ハヤシ

エドワード・ヤンの恋愛時代 4K レストア版のハヤシのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

冒頭は、『論語』 子路第十三 。
人口の多い豊かな都市に欠けていたのは、教育。

そう考えると、登場人物たちがチチを除いてどいつもこいつもわがままで動物的な生き方をしているのも納得感がある。

1994年作品のため、いかにも90年代ラブコメの古臭く過剰に映る演出もあるし、これだけの数の男女たちが繋がっていくはずがないし、二、三日の間にこんなに大量のイベントは起こらない。そのような意味でハマれない部分もある。

先進国の首都が持つ普遍性と、その裏返しとしての陳腐さ。そして一度きりの大切さ。狭い首都の、更に小さな区画をグルグルしている感覚は東京に住んでいて共感できる。

あとはカメラワークと光の凝り方と台北のビジュアルの良さ。

映画館でパンフレット(プログラム)初めて買った。

ちなみに本来4Kリマスターだが「※当館では2Kでの上映となります。」と記載があった。新宿武蔵野館は適切な設備投資してくれ〜。
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