河

イタリア旅行の河のレビュー・感想・評価

イタリア旅行(1953年製作の映画)
4.2
人生ははかないから楽しまないといけない、けど相手といてても一人でいてても他の人といても全く楽しくないっていう2人の話で、その楽しくなさをひたすら確認していくような映画

そもそも結婚に原因がある感じはしなくて、年齢に応じてスタンスを変えれていないところとかある感じがするけど、原因を結婚にあることにして離婚することを決断する 最後に一気に飛躍するようなシーンがあって、そこで離れることへの条件反射のように愛情を確認するけど、2人とも自分の中に変化はないから戻ったとしても同じことになるんだろうなって終わり方をする その人生のはかなさだけを確認するようなラストが最高によかった

ロッセリーニはイングリッドバーグマンと組んでから、今の社会で求められる大人っていう役割になれない人、その役割を拒否する人の話をずっと撮ってるような気がした
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