冷蔵庫とプリンター

イタリア旅行の冷蔵庫とプリンターのレビュー・感想・評価

イタリア旅行(1953年製作の映画)
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 即興的な旅行シーンを交えてリズムを生み出しながらも冷徹なタッチで描かれる夫婦の冷め切った関係性に何かが起きる。それは現実においては実現しえない、極めて映画的な現象であると言える。ここにロッセリーニの思いが仮託されていることは今日では通説になっているようだが、それは驚きであると同時に必然でもある。この説得力は一体何なのか。