松重豊が好っき❤️（スキウサギ調）

なので観たんだけど、これは途中でやめれば良かったわー💦

なんでこっちのデジタルリマスター版の評価が高いのか意味不明だが、通常版の評価でも高すぎると思うほど酷かったわー😔

荒唐無稽でも、奇想天外でもなく、ただの稚拙な映画😠

会社勤めなんかしたことない人間が、ちゃんとリサーチもせずに企業を撮るから、こんなへんちくりんな絵になってしまうんだと思う😔その他、数えきれないくらい突っ込みどころが野村萬斎な演出には呆れてしまった😳

監督、黒沢清なんだ。この人の作品で面白いと思ったものないもんなー😔色々撮ってるわりには、フィルマの評価でも平均4点超えてるの一作もないしねえ🤔ヴェネツィア国際映画祭で賞をよく獲れたなあ、と変な意味で感心😮

どんな作品でも普通はどこか一つくらいはいいとこあるはずなんだけど、これは何処にも無かった😑今年のしょんみり大賞はこれに決定🎊

亜魔腐羅でもうすぐ配信終了😌

【松重豊が近づくよゆっくりゆっくり】
Amazon Prime Videoで黒沢清の『地獄の警備員』が配信されていたので観た。黒沢清監督作は毎回よくわからないイメージがあるのだが、これはめちゃくちゃ面白かった。

総合商社に入社することとなった女。しかし、彼女が入るビルには不穏な気配が漂っていた。ねっとりと間合いを詰めてくる警備員。個室に連れて行き、イチモツを見せようとするセクハラ上司。営業中にもかかわらずガランと異様にスペースが広い空間。違和感を感じつつ、仕事のキャッチアップをしていく彼女。一方で、警備室にも新入社員が入る。しかし、彼は殺人マシンだった。ひとりまたひとりと血祭りにあげられ、その矛先は女へにじり寄っていくのであった。

本作は女と警備員の2パートを手繰り寄せながら、徐々にビルが殺戮の現場へと豹変していく様子を描いている。なんといっても空間の演出が素晴らしく、エレベーターを待つ人の無機質な感じ。ヤバい警備員を探そうとすると、良いところでモブの人とすれ違うスリル。会社の暗部に向かえば向かうほど、嫌な予感を感じさせる仄暗さが広がってくる様子がたまらない。そして何と言っても、松重豊の淡々と人を殺めていく姿の面白さ。彼は今となっては、フードファイターなイメージが強いが、こんなにも冷徹な殺人鬼を演じられるのかと感動した。

「それを知る勇気があるか」であったり、黒沢清のメッセージが炸裂している。濱口竜介との対談で「僕は作家ではなく職人である。濱口はえらい」なんて言っているけどちゃっかりしすぎているぐらい、というかクドいくらい死は永遠の孤独、死んでるように生きている人が出てくる。死んでいるように生きている人として、相撲取りになりたかったけど慣れずにどこか薄暗い奥の奥の部屋で監視カメラを見つめながら暮らすしかない人になってしまっている人。最新作のホームレスと同じ。力士は土俵の上で誰かに見つめることを仕事にしているが、もはや誰かを見つめ続けることしかできない。「ああ、テレビで聞いたことあるようなやつがうちの警備員なんてやってないですよ」の一言にそれを込めるのが凄い。
映像的なところでは、資料室のフレーム内フレームの連鎖が気持ち良すぎる。投げる動作の連鎖もある。
大杉漣のドタバタ感はやりすぎかもしれないけれど、エレベーターのとこで出待ちしたり、「あー資料室に閉じ込められるのみんなやるんすよ」のゾッとあっさり処理される感じのリアリティ。
地獄の警備員の話に絵画商の話をぶつけたのが偉すぎる。クロスカッティングの作り方がうまい。テレックスだ！ニューヨークだ！のとこで二つの動線が繋がる快楽よ。クロスカッティングをつくれるから決めゼリフを受けたリアクションを入れなくていいからスパスパ進む感覚になる。893タクシーでも本部とタクシーで分離させていたし、『打鐘』でも二つ（二人）の話にしていた。初期の黒沢清の手癖か。

この映画の松重豊、古屋兎丸作画みたいな耽美さになっている。どう見てもナチスの警備員の格好に片耳女ものピアス。

ラストはフリッツラングみのあるワンカット。その前に主人公と男が全く違う道に行く、意味わからん階段を上がってるカットいったいなんなんだ。爆笑してしまった。