良かったとこ1 ロケ地選びが秀逸
フランスのインテリ夫婦には自然派生活の夢を抱かせ、地元民たちには補助金に頼るしかないぐらいの絶望を抱かせるという難しい注文の限界集落が舞台。その注文に見事に応えたロケ地選びが良かった。移住したばかりのフランス人たちが1番の高台に住んでいて、村を見下ろしているという構図も作為的で良かった。
良かったとこ2 私利私欲どうしのぶつかり合い
物語の設定的には、サム・ペキンパーの「わらの犬」のように都会のインテリvs田舎の暴力になると思いきや、インテリ夫婦たちも村の住人たちもどちらも貧しいので、どちらか一方に正義があるような描き方をしなかったのが良かった。
ダメだったとこ ストーリーのバランスが悪い
夫が主人公のパートが90分、妻が主人公のパートが45分程度と、時間のバランスが悪い。異なるテーマをニコイチで繋げたような無理矢理さもあるし、後半パートは特に目新しいところもないので息切れしたようにも見える。