この作品より少し前に「彼岸花」を観たせいか、キャストや街並みや会社があまりにも似ているためにこんがらがる。
年頃の娘を結婚させるために母親である未亡人までも結婚させてしまおうとする中年おやじたちが…
【小津安二郎カラーの空間美学】
一年に一度、小津安二郎を観たくなる時期が来る。今回は久々のカラー時代の小津安二郎ということで『秋日和』を観た。
亡き友の三輪の七回忌の場面から始まる。ふすまによって…
久しぶりの再鑑賞。
拍手。完璧。
何から何まで完全に小津安二郎の統制下にあって、観てて清々しく最高に心地良い。
世界での評価は「東京物語」の方が高いってのは客観的にわかるが、わしはこのくらい軽くてユ…
◎司葉子時分の花満開なれど原節子の美絶賛の巻
デジタル修復版(1960/2013年)による上映
*状態良好、カラーも彩度が少し低い程度で良し
再見です。
ある母子家庭、亡夫七回忌を終えた美しい…
2024.3.25 28-35
人物や場所含めマテリアルに光あるいは影が込められている。無言やちょっとした言葉、例えば「ほんと」とかに喪失や期待といった情動を乗せる。
壁に反射した水面のゆらめく…
「晩春」をアレンジしたような映画。
笠智衆と原節子の父娘が原節子と司葉子の母子に置き換わった感じ。母想いの娘と母の間にはどことなく百合の香りが漂う。
岡田茉莉子がいつもの杉村春子の役回りで大活躍。
…
晩春のセルフリメイクとも続編とも取れる作品。
時は流れ原節子は娘から母へ。親父たちの威厳は薄れ女性たちは快活に躍動する。
隠喩が多用された前作に比べ、直接的でコメディテイストな作風だが、ラストの原節…
何度目かの鑑賞。小津映画で原節子が初めて母親役を演じたカラー作品。1960年。「彼岸花」同様、里見弴の原作をもとにシナリオが作られた。「晩春」の父娘を母娘に置き換えている。全編にさりげなく露骨なシモ…
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