マンティコア　怪物のMOBSPROOF松原弘一良のレビュー・感想・評価

淡々と日常を描いてディテールを丁寧に埋めていく本作。全体的に大きな起伏はないが、この後どんなことが起きるだろうと興味は惹かれるので最後まで観てはいれる。
自分の好きなことを楽しそうに話すディアナの姿は、若さの特権だなと、片足を棺桶に突っ込んだ自分にはキラキラと眩しすぎた。
自覚のない偏愛がただあるというのは、周囲の他者にとってはタイトル通り【怪物】として畏怖の対象となる。その点はうまく描けているが、あまりに淡々としていて面白いかどうかと言われたら首を傾げてしまう作品。