このレビューはネタバレを含みます
性的嗜好に異常を抱えるが、それを社会で表出させないように生きていた
しかし、ふとした運命の歯車が狂い、それが表出してしまう話
ファンタスティックプラネットや伊藤潤二など小ネタがつまっていて面白い
日本人だけに伝わるユーモアが満載なので、監督はとにかく日本が好きなことがよく伝わってくる
フリアンの臆病なくせに、抑えきれない背徳感のままに行動する姿
クビ、拒絶からクリスチャン宅着までの葛藤を省略し、怪物と成り果て怪物を辞めるシーンまでのノーカットシーン
ディアナは、フリアンの性的嗜好を否定し、その存在を生理的にうけつけない
しかし、フリアンが介護を必要とする者になった瞬間、自分の性的嗜好がを見出す姿
強烈に印象に残っている
沈黙や静寂を最大の音楽効果として用いる本作は、眠気を誘う映画だと捉えられるかもしれない
ヨーロッパ映画特有のブツブツ喋り続ける感じはない
現代社会において、評価されて欲しい映画だと感じた
誰かと鑑賞するのであれば、こう問いたい
あなたは何を隠している?