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マンティコア 怪物のrebのレビュー・感想・評価

マンティコア 怪物(2022年製作の映画)
3.2
家に閉じこもって空想のモンスターを生み出すゲームデザイナーのフリアンは、内気な性格。隣人の少年クリスチャンを火事から救うが、それ以来パニック発作に襲われる。パーティで美術史を学ぶ女性ディアナと出会い、付き合うようになるが‥。
犯罪にも繋がるとても許されることの無い自分の“正欲“を、自身の作品の中で解消していたフリアン。
一応、行きずりの女性や、どこかクリスチャンと髪型の似てるボーイッシュな女性ディアナと頑張ってはみたが、やっば気分がのらない。
ついに公私混同CGが会社にもディアナにもバレて、全てを亡くしたフリアンは遂に一線を越えてしまう。
虎のような胴と人間の顔を持つペルシアの神話上の怪物“マンティコア“
フリアンが虎になりたいと言ったことから、クリスチャンが無邪気に書いた虎の絵。その顔はなんとフリアンだった。彼のベッドでそれを目にした時、自分が“マンティコア“に成り果ててしまったと感じたフリアンの絶望はいかばかりだったろう。
これははっきりとは分からないが、ディアナの“正欲“は、父親の看病ぶりとか見てると、代理ミュンヒハウゼンぽいなぁ。
もしかしたらフリアンを陥れたのも彼女かも。
それにしてもカルロス・ベルムト監督ってこんなに暗く鬱々淡々とした作風だっけ?
また「マジカル・ガール」観直さなきゃ。
日本ネタだけじゃなく、クローネンバーグネタが出てきたのは嬉しかった。
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