このレビューはネタバレを含みます
話としてはステレオタイプ的なペドフィリアものに終始しているけど、終盤のある展開が滅茶苦茶ブッ刺さった。
自分の内なる欲望が、絶対に成就することがないと確信しつつも、
実存の恋人と出会いフィジカルに関わりはじめると、その欲望を昇華させたい新たな欲望が芽生える
そんなセルフパラノイアから駆り出され、意味が何重にも重なった創作物ですら、
ただの子供の描いた何の意味もない絵に真実を暴かれ圧倒される瞬間がある。完全敗北。技術やクオリティではなく、タイミングによってあり得ない力を持つ
創作賛歌ではなく、創作が持つ呪いのような側面がブッ刺さったしかっこいい
この監督の作品はまだ2本しか見てないけど、マジカルガールでも少女の純粋な創作願望から悲劇が始まったように
創作がもたらす代償こそをテーマに描きたい監督なんじゃないかな
