マンティコア　怪物のしおのネタバレレビュー・内容・結末

シネマート新宿で見たらゴールデンウィーク中の日曜なのに多分観客が8人くらいしかいなくてもったいないなと思った。面白いのに。
静かに不穏に進む映画で、1時間20分くらいまではやや退屈なぐらいだったけど、最後30分くらいの急展開と緊張感がすごかった。
フリアンは「誰も傷つけてない」というけど、やはりペドフィリアを自覚してきちんと治療を受けないといつか誰かを傷つけしまう可能性はあるしそうなったら取り返しがつかない。ディアナに見捨てられたと思い本当の「怪物」になってやろうとしたけど思い留まり、死んだかと思ったら救われる。最後の場面、ディアナは満ち足りたような明るさだったけどフリアンはどう思っているのかその表情からは窺いしれない。何とも言えない余韻が良かった。ただあのゲーム会社の人事部の情報漏らし具合はどうなのかと。社内の人全員が事態を知ってるみたいな状態はどうかと思うけど、それぐらいペドフィリアは社会悪と見られているということでもあるか。フリアンの小児性愛はクリスチャンとの出会いがなくても多分いつかは隠し切れなくなっていたと思う。