#131 東京国際映画祭・コンペティション部門
以前、岩波ホールで観た『馬を放つ』が印象に残っていたので、同じ監督のキルギス映画とあって、行ってみた。
今作も、キルギスの片田舎の農村を舞台に、狭いコ…
第35回東京国際映画祭 コンペティション作品
23年前にロシアへ出稼ぎへ行き記憶を失った男が故郷のキルギスへ帰ってきます。
息子が父に会いたい一心で見つけ出し連れて帰るも記憶を失っていて変わってし…
このレビューはネタバレを含みます
登場人物の心情を想像し考える作品だった。
父親がロシアに出稼ぎに行き事故にあい記憶を失って23年後に家族のもとに戻るというお話。
音楽をつかっていないので風のざわざわした音、水の流れる音、遠く…
"私はその姿を覚えている"
* * *
東京国際映画祭にて
23年振りに帰国した父は記憶喪失になっていた…。
何も語らずひたすらゴミ拾いを続ける男の奇怪な行動がムスリムとしての聖人性に接続していく。…
東京国際映画祭にて。
記憶を失ったうえに言語はもちらん表情による感情表現もほとんどない監督自身が演じる男のなんとも言えない無の存在感。
男の不在によって生じたコミュニティ内での歪みを調整する為の…
現代版の『かくも長き不在』。
なぜ男は突然帰って来たのか、なぜ頑なにゴミを拾い続けるのか、なぜ記憶喪失になったのか。
その明確な説明がなされないまま物語は進み観客は登場人物の一挙手一投足からそれを伺…
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