BROOK

こんにちは、母さんのBROOKのレビュー・感想・評価

こんにちは、母さん(2023年製作の映画)
3.5
試写会日:2023年8月22日
試写会場:こうのすシネマ
パンフレット:900円


「よろしく頼むよ、母さん」


2007年にNHKでテレビドラマ化されているようだが、もちろん未見…
そもそも、山田洋次監督作品を観るのは今作が初かもしれない(曖昧)
試写会で観なかったら、おそらくお金を出してまで観ていなかったと思うが、
今作はそういうのを払拭するくらい良かったかなぁ…と♪


吉永さん演じる福江と大泉さん演じる昭夫の掛け合いが非常に面白く、
さらには脇役の方たちとの掛け合いも面白い!
こういう人って実際にいるよねー!的な感じが非常に出ていました。
個人的には宮藤さん演じる木部が良かったな。


映画は、自動車会社の人事部長の昭夫が書類をシュレッダーに入れているシーンから始まります。

そんな中、同期入社で開発職の木部がやって来て、同窓会を屋形船でしようと提案。
下町で暮らす母の福江なら知っているかもしれないとのことで、昭夫は久しぶりに実家へ。
実家は足袋屋を営んでいたが、福江の夫が亡くなり、今は細々と足袋を仕入れて販売をおこなっていた。

息子の突然の来訪に驚く福江。
福江はホームレス支援をするグループのリーダーとなっていて、家にその仲間がやって来る。
仲間の百恵は昭夫の幼馴染で、久しぶりの再会に驚く始末。


そんな中、昭夫の娘の舞が家に帰らないと妻から連絡があり…
昭夫は妻とは別居中で、娘の行き先が分からず。

舞は福江のところに厄介になっていて…
自分を分かってくれない両親に苛立っていた。


昭夫は木部の早期退職の件で悩んでおり…
木部から問い詰められ、喧嘩になる始末。

福江は福江で教会の牧師である荻生に恋をしている様子だった…。


今作はいろいろな”エピソード”がミックスになっていて、それぞれが分かりやすく展開していき、きちっとした終着点まで描かれているので、その辺りは高評価♪
ま、若干、いらないエピソードもあったような気もするけど…空襲の話とかとか…(汗)

メインで描かれるのは母と息子の物語であって…
そこに福江と荻生のこと、昭夫と木部のこと、昭夫本人のこと、舞のことが肉付けされている感じです。
サブエピソードもなんやかんやで結構盛り上がり、見入ってしまっている自分がいました♪


台詞回しに少し違和感もありましたが…

やっぱり母と息子の物語って良いよね~♪
こういう関係って良いよね~♪
母は子供のことがいつまでも心配で、子供は母のことをいつまでも敬っている…うん!良き良き!!


試写会は年齢層が高めの方たちが多かったですが、
若い方でも楽しめる作品に仕上がっていました!
親視点、子視点それぞれで観るのも良いかと思います。
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