みおこし

媚薬のみおこしのレビュー・感想・評価

媚薬(1958年製作の映画)
3.6
この邦題は何なんだ!(笑)確かに媚薬的な要素はあるんですけれども...(笑)。
ジャック・レモン目当てで観たら、びっくりするくらいオシャレなクラシック映画でツボでした!
人間界で暮らす魔女たち。キム・ノヴァク演じるギルは、ジェームズ・スチュアート演じる人間のシェパード氏に恋をし、魔法で自分に惚れさせる。しかし、魔女には本気で恋をしてはならないという掟が存在し...。

この前の『奥様は魔女』然り、怪しい世界観の再現は昔の映画ほど素敵。ハリポタばりに指をパチンと鳴らして電気を消したり、いつも猫をはべらせていたり、火を使った魔法があったり、魔女たちの地下の溜まり場があったり...。現代に負けず劣らずのオシャレな魔法の演出の連続!
キム・ノヴァクの妖艶な雰囲気がもう魔女にしか見えなくなってきます。さらにジャック・レモンがその弟役なのですが、これまた常人離れした独特の雰囲気。あのひょうきんな表情でなぜかボンゴを叩きながら、バンバン魔法を使うお調子者。そもそもキム・ノヴァクとジャック・レモン2人が姉弟で、どちらも魔法使いってもうそれだけで胸熱な映画...!!(笑)

なぜシェパード氏役がジェームズ・スチュアートに白羽の矢が立ったのかだけは疑問でした。キム・ノヴァクと年齢差がありすぎるけど、イチャイチャシーンがたくさん出てくるから終始違和感...。(笑)大好きな役者さんだから全然いいんですが!(笑)魔女は優しいおじさんがタイプなのかな?

ラストはいかにも!な可愛らしいエンディングです。とにかく全編通してジャック・レモンと猫のパイワケットがひたすら良い味出してました!ワイルダー、ヒッチコック、ブレイク・エドワーズ作品のような、オシャレなクラシック映画がお好きな方は多分ハマります。サントラも気になりました。
人を惚れさせる魔法、私も使えるようになりたい...(小学生並みの感想)。
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