肉浪費Xアカウント復旧無理ぽ

ヒプノシス/催眠の肉浪費Xアカウント復旧無理ぽのレビュー・感想・評価

ヒプノシス/催眠(2020年製作の映画)
3.5
忘れさせてはいけない記憶がそこにあり、誰が眠らせて誰が起こさせるかも「催眠」が知っている
邪悪な子供たちめ!!な驚愕オチありの逆転〇〇ホラー

全男が待望の催眠にかけた女の子をホニャララチワしたい欲求系(知らんけど)ちょいスケベホラーかと思えば、こちらはよく練られたガチ系〇〇劇サスペンスでしたと…さっ!(笑)

個人としては『コ死:デスロワイアル』より評価は低くなってますが、あちらは闇深脚本が気に入った且つおまけで加点したので、映画の完成度としては断然こっちですよw
というくらい、脚本がよく練られている映画なんですよね。このKホラー5本特集の中で、初めて"知的"で専門用語も多発して序盤は説明的ではありますが、ぐいぐいと好感と興味を持たせるストーリーテリングでした。

テーマは「催眠」ということで、"催眠セラピー"という記憶障害やトラウマ治療、人格矯正などに催眠を用いる治療法を扱った話で、主人公の学生がその治療中の学生を紹介を教授からされ、面倒を見せられる事で本人も専門家教授から試しにお試し催眠を受ける事で、悪夢が開始され幼馴染みが死んでいくという不可解な事件も開始されます。

催眠、幻覚とくりゃあノーラン監督の『インソムニア』と『インセプション』が必然とそれがスイッチングのように思い起こされることとなりますが、韓国版『インセプション』というよりやりたかったのはどちらかというと"クローネンバーグ系"のようで、法則性のない"不条理映像"をランダムに流すことで"ハイセンスぶる"のはいい加減やめにしようぜ…と若干辟易していたんですよねw
でもその映像さえきちんと"役目"を持たせていた伏線だったとは翻って評価したい気にさせてくれましたよ!(笑)

それ以外にも、催眠→悪夢→(なぜか友人の)不審死ということで、"ミスリード"を誘発する「オカルトミステリー・サスペンス」として予想が楽しかったんですよw
お馴染みの仲に入る催眠中のニューカマーや、親切に相談にのってくれる専門家など"怪しさMAX"で"すべての人物が疑わしい"気になってくるジャブ(誘導)の入れ方も計算されていますからね。まさか"主人公!?"というノーラン『メメント』な発想も映画好きでしたら必然と湧いてきますしねw
それでしっかり"伏線"も超序盤から数段設けられ、"斜めの犯人、斜めの真実"が待っているんだから、そういう驚愕真実好きの自分としては絶賛高評価しそうなものなんですが、ちょっと映像として"ホラーとして訴求力のある"ハイセンスな映像がもっと欲しかったですね…
"ズタ袋マスク子供"など意味のある存在だったけど、「サイレントヒル」や「バイオハザード」など有名ホラーゲームを彷彿とするオブジェクトでもあるので、映像としてのアプローチがもっと欲しかった…

それに、主人公の初期値である"友だちグループ"が幼馴染みであれ、大学生兼アイドルがいたりボクサーがいて元恋人という"人間関係"が回想なく展開されるのでそもそもが怪しく、"違和感"になってしまうんですよw
それが種明かしに関係あるかは控えますが、たぶん狙ってはいないだろうけどw若干「あの花」を思わせる長馴染みグループでもあるので"少年期"である回想はきっちり丁寧に描いたら、視聴者の"感情移入(意味深)"の度合いも変わり、"真実"に目を向けたくなくなる"深度"も変わってきたように思います。

話が"幼少期"から発する話なので、「韓国ホラー」の「学園(学生)ホラー」に共通した◯◯◯要素となるのだけど、幼少期だと子役、または鑑賞者の現実に余波する"悲惨さ"があり、"描くのを断念"した事も考えられるので、設定的に満足度が下がる"必然性"があるのは笑えない部分ですね…
いくら"闇深"&"問題提起"を得意とする韓国映画でもね…🤫