もーーー

春に散るのもーーーのレビュー・感想・評価

春に散る(2023年製作の映画)
3.8
かつて判定負けした元ボクサーと同じく判定負けしたボクサーの話。

流星くんも窪田くんもボクサー役が初めてでは無いこと、プロライセンスを取得しているヨーギー鶴太郎が出ているので、キャストが本格的だなと思った。
(次はヨガ映画が見たい・・・)

試合シーンは、本物の試合を見てる感覚に。
タイトルから物語は想像できてしまうが、試合のシーンや、年齢を超えて輝く瞬間を共にするというのが良かった。

(ややネタバレで書きますが)序盤に出る中西のアメリカ戦インタビューで、相手の戦い方の癖を見てパンチを出したって言ったのに、通訳がラッキーパンチの1言で訳したのがちょっと面白かった。
本人が見ている景色と他人の解釈って全然違うなと。伝えたいことが伝わらないことってあるんだなと思った。

そして「ここまで生きてこれて良かった」というセリフ。
未来を考えて今を生きるのでなく、今の瞬間に目を向けているのが良かった。
たとえラッキーパンチだと思われても、自分が魂かけて輝く一瞬があれば人生幸せではないだろうか。

※流星くんがカッコ良すぎなのは言うまでもない。