このレビューはネタバレを含みます
主題歌「Life Goes On/AI」
「ロッキー」「ミリオンダラー・ベイビー(2004)」「百円の恋(2014)」「あゝ、荒野(2017)」「BLUE(2021)」
何でだろう。ボクシング映画にはいつまで経っても魅了される。
そして「流浪の月」からずっと気になってしょうがない横浜流星はやはり本作でもその魅力を如何なく発揮。大塚との11ラウンドはアドリブだったという。
「ケイコ 目を澄ませて」の松浦慎一郎がボクシングを監修してもらい、プロライセンスも取得したというストイックさには脱帽する。
人生に消しゴムはない。
何度でも返り咲く桜の様に諦めずに生き続ける主人公翔吾とトレーナー仁一の姿に胸を打たれる。
興味本位で始めたボクシングと母を守るために始めたボクシング。切欠は違えど不審な判定に納得がいかない共通の境遇と運命的な出会い。
WBAタイトルマッチの緊迫した試合展開は、セコンドの仁一と同じくのめり込んで観る者にとっては心臓に悪い。(スローモーションはしょうがなかったと思う。)
リングアナ、入場シーンまでリアルな描写を挿入しているのも良かった。
桜の木の下で仁一の最期と共に流れたタイトルコールが粋。
付録としてほぼすっぴん美白の橋本環奈の大分弁も楽しめる。