Kaz66

春に散るのKaz66のレビュー・感想・評価

春に散る(2023年製作の映画)
3.8
ノンフィクション作家・小説家:沢木耕太郎(深夜特急)の原作小説を、「ロクヨン」「楽園」「糸」の瀬々敬久監督が映画化。
主演は「新聞記者(Netflix)」「流浪の月」の横浜流星と「ロクヨン」で監督と組んだ佐藤浩市のボクシング師弟コンビ。そこに世界チャンプ役の窪田正孝(「初恋」「ある男」でボクサー役を経験済)が立ち塞がる!という筋。
ボクシング映画好きで、邦画でも多くの名作が生まれてるので、かなりハードルあげて観ちゃいました。ストーリー的にはいくつものサブ・ストーリーが走ってるのでちょっと散漫な感じがしましたが、ボクシング・シーンは本当に素晴らしかったです。(流星くんはプロライセンスまで取っちゃいましたからねー)
ここに大きく貢献してるのは、俳優でもありボクシング・トレーナーでもある松浦慎一郎さん。
彼は「ケイコ 目を澄ませて」「ある男」「アンダードッグ」「BLUE/ブルー」「あゝ、荒野」「初恋」「百円の恋」と邦画ボクシング映画の名作に軒並み“ボクシング指導・監修”で(俳優でも)参加し、安藤サクラ・菅田将暉・森山未來・岸井ゆきの・窪田正孝・横浜流星といった俳優たちの筋力トレーニングから減量、ボディメイクに至るまで指導を行い、挙句の果てに撮影終了後もパーソナル・トレーナーを務めたりしてる、所謂“松浦組”とも云うべきボクシング映画界の超重要人物…。
彼の関わるボクシング映画にハズレなし!で、今作もプロボクシング・ファンも唸るほどのクオリティに仕上げています。
ファイト・シーンは納得の出来、ホント最高でした。
Kaz66

Kaz66