NAO141

春に散るのNAO141のレビュー・感想・評価

春に散る(2023年製作の映画)
4.0
横浜流星がただただ凄い!
『烈車戦隊トッキュウジャー』では戦隊ヒーローになり、『虹色デイズ』『きみの瞳が問いかけている』などで女子をキュンキュンさせる演技(?)をやってみたかと思えば、『流浪の月』でのDV彼氏役、『線は、僕を描く』での繊細な青年役、そうかと思えば本作『春に散る』ではボクサー役に。ラストの迫力あるボクシングのシーン、とても繊細な青年役を演じていた人物が同一人物とは思えない程の圧巻の演技だったなぁ。彼は『流浪の月』での演技をみて、「なかなかの役者だなぁ~」なんて思っていたのだけど、今後も期待したい俳優の1人だな。

何が凄いって、彼は2022年4月に本作の役作りのためにボクシングを始めたらしいが、2023年6月にプロテスト(日本ボクシングコミッション〈JBC〉)のC級4回戦に合格しているという…脱帽。それだけでなく、リアルに極真空手の黒帯で、若い頃には(いまも若いけど笑)世界大会優勝も経験している…なんなんだ、この人物は笑。すべてに全力というか、ストイックというか、この〈極める〉意識のようなものが演じるそれぞれの役に反映されているのだろうなぁ、「凄い!」としか言えない笑。

ラストの窪田正孝との試合はかなり壮絶で圧巻。 本気でやっているようにしか見えなかった。本気??演技??どっち??笑。作品そのものはどこか既視感があるが、ラストの壮絶な試合だけでも観る価値はある!〈いまを生きる、一瞬という時間を全力で生きる〉というのはこういう事なのか~、なんてね笑。

佐藤浩市、片岡鶴太郎、哀川翔もいいし、橋本環奈が可愛かったなぁ。しかしそれよりも嬉しかったのは山口智子の登場かな。27年ぶりに実写映画に出演したらしい。1996年公開の『スワロウテイル』以来なんだって!(観たことはないんだけど笑)。個人的には山口智子はドラマ『SWEET HOME』(→野際陽子も良かった!笑)と『ロングバケーション』が印象的。それと『古畑任三郎』ではフラメンコしている犯人役で登場していたよね(懐かしい)。個人的に好きな役者さんだから、本作への出演は嬉しかった!
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