NHKの人間ドラマみたい・・・
ヒルディ・グッド(シガニー・ウィーバー)は、マサチューセッツの海外沿いの街、ウェンドバーでNo.1 リアルターとして活躍してきた女性。二人の女の子を育て上げるが、すごい酒豪で、成人した子供たちと別れた旦那(カミングアウトして男性と結婚した)に、アル中リハビリ施設に入ってと説得される。
「自分はアル中じゃない」って言う人が多いらしく、カウンセラーみたいな人と家族が集まって、奇襲をかけられ、説得されて施設に入るのは嫌だなあと思いました。
無事に施設から出てきたはいいが、リアルターのアシスタントだったウェンディに顧客は取られ、娘たちのサポートもしなくちゃいけないのに商売がままならない。
この辺からシガニー・ウィーバーが「第四の壁」を破って視聴者に話しかけ始める。で、結局、施設から出た後は、人前では全く飲まないけど、家では飲んでいて、自分はアル中じゃない、施設に入る前は隠れて飲んだりしなかったとか言ってて、なんつの、娘たちの方が物事を大げさにしているみたいな感じになっている。
そこにヒルディが高校生のとき好きだったフランク(ケヴィン・クライン)が出てくる。この人はゴミ収集や大工仕事なんかをして、結構金持ちらしい。ヒルディが売ろうとしている家の改装を頼んだりして、少し距離が狭まったりする。
しかしシガニー・ウィーバーもケヴィン・クラインも年取ったなあ。特にシガニー・ウィーバーは、セリフ回しが遅いというか、こんな大根役者だったっけ?って思った。特に「第四の壁」を破ってこっちに話しかけてくるところ、棒読みというか・・・。
この映画いいって言う人もたくさんいて「今や絶滅種になってしまった人間ドラマ」って絶賛する人もいるんだけど「昼メロみたいなつまらない話」と言う人もいる。
私としては、シガニー・ウィーバーもケヴィン・クラインもイマイチだったし、ストーリー進行もイマイチだったなあと思う。フラットで盛り上がらないというか。
後から考えてみると、リアルターが家を売るのにこういうことするのか〜、とか、アル中の人が自分はアル中じゃない、とか言ってどんどんひどくなってくると記憶なくなったり、ヤバいんだ〜!とか、街の人たちにも色んなバックグランドがあったり、意外と面白そうな話なので、映画製作者が良くないんだろうなって思った。
聞いたこともない監督、脚本家で、TV中心に活躍している人たちらしい。映画祭にも出してないようだし、でもこれ映画館でやってるんだよね。こないだ『タイタニック』観に行った映画館でやってたもん。
この内容で映画祭にも出展してないのにVODでもなく「ネフリ映画」でもなく、映画館でやってるって良くわからない(笑)。