試写会にて鑑賞。
Fポーズや煙草を吸うポスターが印象的な本作だが、ビジュアルに負けじと内容もなかなかの衝撃作。
40歳を迎える王妃エリザベート、女性としての美貌に対しての悩み、夫との確執など、普遍的な苦悩にもがき絶望していく。
それでも自分らしさを追求し、彼女なりの自由な生き方を全うしていく。
まさにその生き方や自分らしさこそ、現代の女性、いや全ての人間に絶大な共感を得るだろう。
そしてエリザベートの生き様にスポットは当たりがちだが、ロケーションや美術、衣装までもこだわり抜いた徹底さはお見事。
あまり描かれていない40歳のエリザベートを史実に添いながらも新解釈で彩る、今までとは違う視点で描くからこそ新鮮で衝撃さを受ける。