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エリザベート 1878のkiiikoのレビュー・感想・評価

エリザベート 1878(2022年製作の映画)
3.8
ほぼ前知識のない状態で見て映画自体は全体的にまどろみの中にいるようというか、だいぶ退屈に感じたのだけど、シーンごとの心情には共感したり同情したり。1年間を時系列で描いているからこその、見終わったときのうんざりした気持ちこそが彼女の中に積もり積もっていく辛さの疑似体験のような気もする。

ちょうど今も働く女性の若さや可愛さを才能だと褒め称えるような、でも"そこにだけ価値があると言っている"ことの裏返しのような出来事が世間を騒がしている。平均寿命が87歳の時代に、30代になったらババア扱いされるの、ホントくそくらえだ。若くなくても美しくなくてもずっと人間だし、お前にとっての価値がなくなっても、それでも生きていくんだよな。
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