クリチャン・ベイルは好きな俳優さんの一人。「太陽の帝国」からのファンで、当時辞書を駆使して頑張ってファンレターまで書きました。なのでスコアはちょい高めでつけたかもしれませんが、それを差し引いても面白かったです。ミステリーをベースに、人間の抱える苦悩を絡めた作品でした。
とは言え、画面が終始暗く音楽もそれにマッチしていて、それが「作品の世界観」であることはわかるのですが、物語も大きく展開することもないし途中は睡魔との闘いでした。
⚠以下ラストに関するネタバレありです
ラストになるまでに、これって「意外な」犯人なの?簡単にわかったわ!と軽率に勝ち誇ったようなことを思っていたのが恥ずかしい。まさかこんな素人が簡単に見破られるオチな訳ない、と今ならわかります。
ラストのラストで大きく話が動きました。
やはりアーティスト気質なのか、仲間になじめないエドガー。そんな彼を認めてくれたランドー。エドガーにとってランドーの存在はとても大きく、人生において意味のある出会いだったのではと想像します。
最後のエドガーが手紙を燃やすシーンにはぐっときました。
きっとランドーに対しては憎しみの気持ちもあったでしょうが、孤独から救ってくれたことはとても大きかったに違いありません。
そして、ランドーの「君と家族になれたかもしれなかったのに」というセリフは、ランドーの孤独が一気にこちらまで押し寄せてきて、胸が痛かった。この後ランドーは穏やかで幸せな生活を送れていたらいいなと願わずにはいられません。
まとめ。
やっぱりクリスチャン・ベイルは最高!