印象派やマティスの絵画を思わせるような多層的な色彩でコーディネートされた画面が続き、非常に美しかった。
特に壁の色が印象的で、青緑がかったずっしりした土壁に窓から光が差し込み、真珠の貝殻のように複雑…
颯爽と歩くフローレンス・ピュー
あごを突き上げ自信に満ち
信念のありそうな佇まい
アイルランドの田舎に暮らす少女
アナのもとへ倫敦からやって来た
40日間も何も口にしないアナ
看護師であるライト(…
このレビューはネタバレを含みます
昔の話なのに今の話みたいでした。
冒頭の導入のスタジオセットから物語に入っていく感じが不思議だったけど、今の時代にも起きていることだとわかると何となく意味がわかった気がした。
歴史的背景はわからない…
ピューの演技がとにかくすごい。そして監督の現実と虚像をうまく混ぜ込む技術が遺憾なく発揮され、唯一無二の作品となっている。
しずかに登場人物の心境や世界観に浸りたい人におすすめ。
自分が信じるものが…
ピューちゃんの圧倒的な存在感...!目で演技している、とかのレベルじゃない気がする。全身から感情が滲み出ていて、個人的には近年で一番実力のある俳優さんだなと。才能だけじゃなく、ご本人も役柄にとても向…
>>続きを読む【希望の物語】
曇天の下の息苦しいほどの緊迫感の中で静かに進行する物語は、当時のアイルランドの置かれた状況も相まって、現代社会の抱える問題にも通じるような、非常に暗示的な作品であると同時に、実は希…
「物語があっての私」
真実は各々の物語の中に存在している。
それぞれの主観を通して。
それぞれが信じている世界の中で
真実なんてもはやひとつではない。
とある不都合な真実は
奇跡という物語に書き換…
深い。
飲まず食わずで数ヶ月生きられる少女。
果たして奇跡か茶番か。
その実態を観察する看護師と修道女。
明らかになる事実は信仰か妄念か。
それを受けた看護師が救うのは過去か未来か。
様々な対比が…
鳥籠のおもちゃとか第四の壁とか細かい仕掛けで凄く引き込まれた。全然違うけどアッシャー家の崩壊を思い出した。
ぜひ統一教会の信者に見てもらいたい。
あと、原作を誰か翻訳してくれ。エマ・ドナヒューの他…