おおた

聖なる証のおおたのレビュー・感想・評価

聖なる証(2022年製作の映画)
4.0
冒頭の「私たちは物語あっての存在」
が一貫したテーマ。

大きな飢饉の後で教会が信仰の象徴を欲していた背景や、家庭内のある大きな秘密など、様々な思惑から「聖なる者」を引き受けた子の話。

脚本が凄くよくできていて、後半いろんなピースがはまっていく感じが気持ちよかった。

作品自体が入れ子構造になっている事や、作中に出るソーマトロープの籠の絵など、見る側に「内/外」を意識させる作りになってる。

信仰の領域に医学を盾に踏み込む危うさを感じた。
Matthew Herbertが音楽を担当してて最高。
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