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聖なる証のhydrangeaのレビュー・感想・評価

聖なる証(2022年製作の映画)
4.0
閉鎖的な村での、宗教や盲信や児童虐待や誤魔化し、そして催眠術による脱洗脳。
風景も室内も暗く澱んでいるのだが、カラフルな衣装がよく映えていた。看護師の生命感溢れる食欲や存在感と、華奢で儚げな少女の神秘感がバランス良く対比されていたと思う。
にしても、あの母親は、娘を私物化して神の子に仕立て上げた確信犯な訳で、しかしそれを後ろめたく思う様子もなく、自分で作り上げた物語に埋没しているということか?
内側の物語を外側の人が奇異に捉えるという現象は、古くは植民地化やキリスト教の布教、最近ではグローバリゼーションを経る中で、普遍的に起こっているわけで、興味深い題材だと思う。

終わりよければ全てよし感は、ある。

にしても、看護師が毎夜スプーンで掬って口に入れていた液体ってなんだろう?

2日続けて、「とりあえず燃やしとけばいっか!」映画を観てしまった…
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