このレビューはネタバレを含みます
冒頭、映し出されるセットの外観から、カメラのパンによって第四の壁をするりと通り抜け、物語の中へ入っていく。映画の外から内へ。ストーリー上は信仰の外から内へ。最深部に到達すると、今度は過度な信仰心や過去のトラウマから「外へ」と出ていくことが描かれていく。そして、物語の外へ出る。よくできてる。
「また会った」冒頭の語り手はキティ。キティはアナの姉として紹介され、後にウィルの幼馴染みであることがわかるけど、オドネル家の家族写真にはいない。どういう関係性の人物なんだろう。
リブが使用する小瓶に入った液体は、なんかのシロップ？と最初は思ったけど、飲んだあと幻覚状態に入ることから、そして時代からすればアヘンなんだろう。看護師という立場も入手しやすかったかもしれない。針で指先を刺すのは自傷行為としてか。
絶食のアナの一方で、リブはよく食べる。
どのシーンも絵画的で美しい。19世紀末という年代設定が大好きだということも改めて感じた。
フローレンス・ピューが美しく、かっこよく、画的にも映える。
キーラ・ロード・キャシディもいい。
アトロク（2022-12-19）にて、村山晃さんが「年末年始に観るべきNetflix作品」としてお勧めしていた。
