「物語があっての私」
真実は各々の物語の中に存在している。
それぞれの主観を通して。
それぞれが信じている世界の中で
真実なんてもはやひとつではない。
とある不都合な真実は
奇跡という物語に書き換えられた。
リブとアンナはそこから抜けだし
新たなストーリーが始まったが
村の人々の中ではもう
奇跡の少女アンナは消えてしまった。
これがこの世の仕組みなのかも。
私が信じている真実も
他の真実があるのかもしれない。
ピュー、安定の才能。
作品の中の情報量の少ない女性を
静かな演技の中で
彼女の演技力でもって『リブ』の“人となり”を
存分に感じることができた。