水曜日

聖なる証の水曜日のレビュー・感想・評価

聖なる証(2022年製作の映画)
4.5
気味が悪く、この張り詰めた雰囲気……惹きつけられる重苦しい画面構成と、流石フローレンス•ピューといった映画だった。アンの役者さんも凄く良い。誰も悪くない行き場のない気持ちが宗教を拠り所に家族ごと狂わせているのが見ていてなんとも言葉にし難い……最後の黒ずくめの人物が何を示していたのか分からないが、少なくともアンが生まれ変わることが出来て何よりだと思ったし、リブ•ライトが機転の効く人でなるほど、その手があったか!となった。彼女が何を口にしていたのか分からなくて不気味だったけど亡き者と一体になれるような、あれは彼女にとってそんな心の安寧を保つための儀式だったんだろうと思う。同じように儀式を必要としていたアンとその家族が、支え合う人々を見出したことによって新しい人生が始まる……そんな希望のお話だったと思いたい。
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