土平木艮

0093 女王陛下の草刈正雄の土平木艮のレビュー・感想・評価

0093 女王陛下の草刈正雄(2007年製作の映画)
5.0
●前々から気になってたヤツをついに観た。

●Filmarksのジャンル区分では『アクション』になってるけど、明らかにコメディ。と言うより、もはや『コント』。

●人気俳優・草刈正雄は、実はスパイだった…っていう設定。なので草刈正雄が本人役で出演。

●娘の草刈麻有が本作で役者デビュー。作品内でも草刈正雄の娘として『芸能界デビュー』する役。

●草刈正雄のアシスタント役も、やけに演技力高いと思ったら、元宝塚月組トップスターだった。

●今は亡き水野晴郎氏も『シベ超Tシャツ』を着て本人役で登場。

●女王陛下のスパイなので、日本支部…じゃなくて赤坂支部長として上司『M』も出て来るが、そのMがお天気キャスターの森田さん(イニシャルがM)。

●『Q』的な役も出て来るけど、日本なので『九』。

●悪役は嶋田久作。演技力高め。

●所謂『天丼』連発(レモン汁とバナナの皮)。

●映画でありがちな『見せ場でのスローモーション』が、『実際に役者がゆっくり動いてのスローモーション演出』という無駄に手間をかけてる手法…というよりコントの手法。

●エンドクレジットも同様。出演者が3分以上ずーっと固まってる。クレジットで海外の有名俳優の名前が出て来てたけど、勝手に使ったのか?許可してもらえそうにないけど…。

●草刈正雄の『ハンサムと演技力』を、良い意味で無駄使いしてる作品。

●色んなモノを無駄使いしてる、ある意味『贅沢な』作品。

●作り手が楽しみながら作ってるのが伝わる作品。なので『くだらね〜』って思いながらも笑ってしまう。

●『うわ、すべってる…』と観てしまう人は楽しめない。『すべってる感を笑う』作品。

●実際のところ、草刈正雄以外の俳優が主演だったら痛すぎて観てられないと思う。草刈正雄の『偉大さ』『唯一無二さ』を感じられる作品。

●ラストで『次回作、0093・草刈正雄は二度死ぬ』って出てたけど、絶対無いんだろうな。やって欲しいけど。私が金持ちだったらスポンサーになりたいと思うくらい。
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