ミサホ

梟ーフクロウーのミサホのレビュー・感想・評価

梟ーフクロウー(2022年製作の映画)
4.5
楽しみで楽しみで、首を長〜くして待ってました。久しぶりにリュ・ジュンヨルにお目にかかれるし、喜び勇んで劇場に向かいました。


物語に引き込まれて、
暗闇に消えてまうかと思ったよ


盲目の鍼医ギョンス(リュ・ジュンヨル)。盲目といっても“昼盲症”である。昼間は見えないが、暗いところでは僅かに見える。

そんな彼が持つ類稀な鍼医としての腕が宮廷の御医イ・ヒョンイク(チェ・ムソン)の目に留まる。

ギョンスは宮廷の鍼医となった。
ヒョンイクと共に治療にあたる。

朝鮮国王の仁祖(インジョ)を演じるのはユ・ヘジン。いつもの陽キャを封印して、権力に固執した挙句、次第に孤独に堕ちる国王を体現している。悪キャである。

そんな国王の息子“世子(セジャ)”が清から8年ぶりに帰って来た。古い考えにこだわる国王に対し、時代は変わったのだと世子は父を説く。

世子は朝鮮王朝を変えるであろう
そんな世子が毒殺された!

毒殺の現場にいたギョンス
彼は盲目…見えないはずだ。
画策した男はそう信じて疑わない。

運悪く犯人に仕立て上げられ、追われる身となったギョンス。果たして、ギョンスの容疑は晴れるのか⁈そして、世子殺害事件の真相は⁈

ハラハラしながら夢中で観たなあ。役者陣の静の演技と動の演技をこれでもかも堪能できる。

夜のシーンや蝋燭🕯の灯だけのシーンが大半だが、なんのなんの見えます!暗くて何してんのかさっぱり分からん…というストレスはありません。

本作こそ劇場の暗闇で堪能すべき歴史大作(中作かな)である。とても見応えのある作品だった。もっかい観たい。

ジュンヨルが出演していると、なんだか作品自体の品格がぐっと引き上げられるように思うなあ。本作でも色気が溢れてました。
ミサホ

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