よっしー

梟ーフクロウーのよっしーのレビュー・感想・評価

梟ーフクロウー(2022年製作の映画)
4.0
1600年代の朝鮮の宮廷を舞台にした話なので、歴史的な難しい映画かなと身構えていたけど、実際観てみたら全然そんな事はなくて、後半から始まるスリラー要素満点の展開はかなり面白かった。歴史ものでありながら、かなりわかりやすい作りになっているので、毛嫌いせずに是非見てほしい。

ある日、盲目の鍼師が実力を買われて宮廷へと連れてこられる。仕事にも少し慣れてきた頃、王様の息子が清(しん)から8年の長旅を終え帰国する。今まで友好関係を築いていた明(みん)は清に滅ぼされかけており、朝鮮が今後どちらについて行くべきかのターニングポイントを迎え、宮廷内でも意見が分かれ派閥が出来ていく。そんな中、盲目の鍼師はある暗殺事件の現場に立ち会ってしまい、、

映画を見て行くにつれて、タイトル「梟」の意味が徐々に理解出来て、完全に理解出来た瞬間からのドキドキ感、鍼師の武器が諸刃の剣のため、言動の選択を少しでも失敗するだけで、いつ殺されてもおかしくないという、常に死と隣り合わせな緊張感が良かった。
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