サプライズ

梟ーフクロウーのサプライズのレビュー・感想・評価

梟ーフクロウー(2022年製作の映画)
4.3
盲人は目を瞑らない

ぐおぉぉ...おもしれぇ...。あまりの緊張で、自分の心臓の音がうるさい。朝鮮王朝を壮大なセットでリアリティたっぷりに描く前半。一方後半からは本題に入ると共に、物語の進行を一気に加速させる。サスペンスパートが面白いことはもちろん、朝鮮王朝を描く歴史パートも見事な脚本であるため終始退屈しない。「仕掛人・藤枝梅安」の記憶が新しい、鍼療法。本作で、《鍼サスペンス》は最高だということが立証されたでしょ。

主人公のあまりに堂々とした立ち振る舞いやラストの締めくくりには違和感があるものの、洗練されたカットと映画であることを忘れてしまうほど自然な演技、そして何より心奪われる人物描写には、もはや肝が冷える。梟というタイトルの意味や当時の時代背景など、見どころは数しれず。「告白、あるいは完璧な弁護」に続き、今年もこんな傑作サスペンスが見れるなんて。韓国映画、最っ高!

2024-40
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