かさま

梟ーフクロウーのかさまのネタバレレビュー・内容・結末

梟ーフクロウー(2022年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

面白い歴史物サスペンスだった。
現代でも視覚障害といえば全盲という偏見がありロービジョンの人などは苦労しているという話を聞くので、ギョンスが暗い中ならわずかに見えると人に伝えた際に、過剰に疑われたり責められるようでなくて私は安心した。殺人の濡れ衣についても味方となる人が何人か現れ、スリルはあるがあまりやきもきしないように作られていると思った。
明かりのある中と暗いところでのギョンスの視界の違いも要所要所で映像として見せてくれる。王宮内で見ないふり聞かないふりをすることが、ギョンスにとっては盲人への偏見から逃れることと王宮内の権謀術策に巻き込まれないようにすることの2つの意味がある。真実を言わないということがネガティブな描き方だと嫌だなと思ったが、殺人者の妄執も苛烈だし、バランスが取られているように思う。
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