さくぞー

梟ーフクロウーのさくぞーのネタバレレビュー・内容・結末

梟ーフクロウー(2022年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ショートフィルム観まくったせいもあって早くも今年の50号です。
これぞサスペンス・スリラーよ。

舞台は朝鮮だが、三国志や戦国時代が好きならお馴染みの国交と相続による身内のゴタゴタ。その史実を巧みに脚色し、斬新で超一級の歴史サスペンス・スリラーに仕立て上げた。三国志演義などはこうやって作り上げられたのかもしれない。作り手の想像力と分析力と構成力で、歴史はどのようにでも面白くなる。
盲目の主人公の体質・タイトルが一気に繋がり回収されて物語が加速するのが気持ちいい。

史実なので少し後味が悪い部分があったり、鍼治療のチート化(グランドイリュージョンにおける催眠術的な少しなんでもアリ感)はあるものの、オチまで極上のサスペンスエンタメなのは間違いない。
史実ゆえの国の状況や関係性の難しさは多少あるが、知らないからこそ最後までどうなるか分からず楽しめた。
世子様が聖人すぎるし、ロバート秋山みたいな師匠様も可愛くていい人で好き。世子様と主人公が顔似てるのも意図的かな。
エンディングMCUみたいで面白かった。

映像:=====B
脚本:======A
編集:======A
俳優:======A
人物:=======S
音楽:=====B
音響:======A
【MVP】師匠様
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