いやーーーーーなにこれむっちゃくちゃ面白かった!!!!
想像していたよりもドラマチックでエンタメ色強め。元々時代劇に苦手意識がありましたが、そんなの関係なかった。
主人公の盲目のはり医ギョンスが宮廷内である事件を“目撃” したことで巻き起こるサスペンスフルな展開に、お世継ぎ問題や利権争い、そこに渦巻く人間の欲やプライド...そういうものを上手く絡めて描いていて文句なしの面白さ。
その構成も完璧で、途中明かされる秘密、それを上手く映像を使って表現してるところも素晴らしくて、もうほんと、くっそー面白いじゃないの...!ってずっと唸りながら観てました。
これは是非、ネタバレなしで情報を入れずに観て欲しい。知っているのと知らないのとでは面白さが全く違ってきます。
見えているもの全てが真実ではない。
見たもの全てを信じてはいけない。
劇中出てくる、「卑しい者(身分の低い者)は見て見ぬふりをしなければ生きられない」という言葉がすごく印象的でしたが、主人公の迷いやそこからの気持ちの変化がすごく胸に響いてぐっときた。
何が大切かを見極めるのは“心の目”。
目で見たものや耳で聞いたことだけに惑わされず、最後には自分の心の目でしっかり見聞きして真実を見極め、自分の行動を決める必要がある。
物語のキーとなるのは梟。そして光と闇。
それを映像を使ってうまく表現しているのが素晴らしく、説得力も抜群。
迷路のような宮中を利用した追跡劇、パワーバランスに大きな差がある者同士の心理戦。
とにかく最後の最後までハラハラドキドキする展開に、おもしろーー!!ってなりながら終始前のめり。
主人公のギョンスを演じたリュ・ジュンヨル、#毒戦 のあの青年か!盲目の演技やその表現力はお見事。
そして、王を演じたユ・ヘジン。いつものコミカルさを封印し、権力にしがみつき、人の醜い姿をこれでもかと演じ切ったたところはさすがでした。いやまじで憎たらしかった...
さらに、子役のすごさよ!
韓国の子役のレベルの高さは本当に凄い。今回も大いに泣かされました。
本当に面白いという言葉しか出てこない。
それくらいよく良くできた作品。上映回数も少なくなってきていると思いますが、気になる方はぜひ劇場へ。オススメです🦉
韓国映画、やるなぁ。