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【REVIEW】
「昇る・飛ぶ」「落ちる」という動きで上昇と落下を大きくフィーチャーした今作。上空を飛び回るワシの力強さと自由さに、見下ろされた地上で支配される猿達の閉塞感・被支配状態が強調される。
「昇れ!」と上へ向かった先に、強さを、自由を、自分を示す場所がある。そして今作では支配者にも被支配者にも根源に“恐怖”がある。
怖いから支配しなければ気が済まず、怖いから逆らえず、怖いから攻撃し合って、分かち合えば50:50にできたかもしれないものすら完全な0にしてしまう。
不安や恐怖は必要な感覚ではあるものの、それに飲み込まれれば不必要な損失や傷を生む。今作はプロキシマス・シーザーの圧政とそれが生む結果を通して、恐れや、他をコントロールしようとすることの愚かさ・弊害を見事に描いた。
人間の「諦めの悪さ」は今作では希望として描かれている部分もある。映画は弱者の味方。今作では圧倒的に少数派で弱い立場の人間は、応援される側として描かれている。その辺りの転換も面白いな、と思いながら観ていた。
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観た回数:1回
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【星つけた際の"個人的"評価・好み】
※作品のウリじゃなさそうな部分、判断しにくい部分は「-」
総合点81pt/100pt 星換算★★★★4.0
95=スタンディングオベーション/90=大拍手/80=最高!/70=すごい!/60=良い/50=不足なし/40=あと一歩欲しい/30=うーん/20=さすがにちょっと/10=Z級
《配点》
好み(個人的なただの好み・印象の強さ)
79★★★★
監督(コンセプト・元ネタ・主題・固有演出)
80★★★★
脚本(設定・起承転結・言葉・脚本のテンポ)
79★★★★
撮影(構図・カメラワーク・撮影での映像美)
80★★★★
演技(演技力・役作り・演技のインパクト)
85★★★★☆
編集(カット・編集でのテンポ・音ハメ)
80★★★★
音響(録音・音響)
79★★★★
音楽(サントラ・歌曲)
79★★★★
美術(キャラデザ・衣装&メイク・セット)
80★★★★
配役(キャスティング)
79★★★★
VFX(VFXのクオリティ・VFXでの映像美)
89★★★★☆